シャープエッジ

■シャープエッジの定義

「シャープエッジ」は、吊り具に損傷を及ぼす主要な原因の一つです。特に繊維スリングの、シャープエッジによる事故が多発しています。シャープエッジや、粗くザラザラした角で吊り荷を横方向にスライドすると、ナイフで切るように、保護されていない吊具は角で切断されてしまいます。

吊り荷の角の半径“r”が、吊り具の厚み“d”より小さかったら「シャープエッジ」、角の半径が2mm以下であるなら「スーパーシャープエッジ」です。

「シャープエッジ」の定義は、もともとワイヤーロープ付属品用に考案された物で、ラウンドスリングの開発には適用されていませんでした。この問題をスパンセット社は、取引先及びDEKRA(認証提供会社)の協力を得て、広範に渡る試験を行って検証しました。

【半径の測定工具】
シャープエッジを発見するには、下記の様な「工具」が必要です。
・ラジアスゲージ
・ノギス
・折りたたみ式定規

ベルトスリングとラウンドスリングのシャープエッジに対する10の鉄則

スパンセットのシャープエッジ対策

ノーカットまたはセキュテックスプロテクションを使用すれば、シャープエッジのコイル等の反転作業も行えます。

  • プロテクション、スリング長さ選定方法

    90°反転

    ■ステップ1:保護用スリーブ最短

    2 ×H[高さ] + 2 ×B[幅] + 2 × 250mm[余分] = 保護スリーブ長さ

    例:H[高さ]500mm、B[幅]250mmの場合

    2 × 500mm + 2 × 250mm + 2 × 250mm = 保護スリーブ長さ2,000mm

    ■ステップ2:リフティングスリング最短

    1.5 × 保護スリーブ + 2 × アイ長さ = リフティングスリング長さ

    例:保護スリーブ長さ2,000mm、パワースター5tの場合

    1.5 × 2,000mm + 2 × 500mm = リフティングスリング最短長さ4,000mm

    180°反転

    ■ステップ1:保護用スリーブ最短

    2 ×H[高さ] + 3 ×B[幅] + 2 × 250mm[余分] = 保護スリーブ長さ

    例:H[高さ]500mm、B[幅]250mmの場合

    2 × 500mm + 3 × 250mm + 2 × 250mm = 保護スリーブ長さ2,250mm

    ■ステップ2:リフティングスリング最短

    2 × 保護スリーブ + 2 × アイ長さ = リフティングスリング長さ

    例:保護スリーブ長さ2,500mm、パワースター5tの場合

    2 × 2,500mm + 2 × 500mm = リフティングスリング最短長さ6,000mm

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